2019年04月21日

自衛隊小話3

・ポン 

普通科部隊では84mm無反動砲の射撃訓練で普段は値段も高く配当数の少ない実砲弾を使わず
縮射装置と呼ばれる銃弾等を使用する疑似砲弾で訓練を行います。

疑似砲弾の構成は縮射装置本体・ドングリと呼ばれる補助雷管・7.62mm縮射弾となります。
84mm無反動砲は撃針が後ろではなく横に付いてるので、補助雷管で縮射装置の撃針を作動させ銃弾を発射するというものです。

射撃方法は副砲手が無反動砲に縮射装置を半装填→補助雷管の取り付け→予め外してある銃弾の装填部分(名前忘れたw)に銃弾の装填をセット
→銃弾を縮射装置に装填しSの位置からFの位置に回す→縮射装置を完全装填、後方確認、閉鎖器を閉め砲手に準備よしの報告をし射撃
という流れです。

このときに銃弾の装填部分に不具合があったり、そもそも装填部分がFの位置まで回せてなかったりすると

ポン!

という補助雷管の乾いた破裂音だけが響き肝心の弾は発射されません。

待機している隊員や勤務者は一斉に音のした方向に振り向き爆笑と非難の嵐となりますw




・武器庫

空挺団時代に空自基地で訓練が終わって携行火器を基地の武器庫に持って行った時のこと。
武器庫のガンラックに並んでいたのは

BAR BAR BAR!!

なんとWW2で分隊支援火器として活躍したブローニング・オートマチック・ライフル通称BARがガンラックに鎮座していました!!
物珍しく見ていると逆に空自の担当者はウチラの持って来た89式やMINIMIの方が珍しかったらしくいろいろと意見交換をする事となりましたw




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Posted by ガンスミス政  at 10:09 │Comments(0)自衛隊

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